I'll just do it

noteは儲かるのか?

noteがどのようなサービスなのかは比較的早い段階で察知していました。自分はフリーでライターをしているのですが、フリーライターにとって大切なのは文章力以上にアクティビティだと思っています。もちろん知識や文章力も大切ですが、それらは読まれてこそです。読んでくれる事によってそれがより多くの人に知られるようになって評判をうみ、仕事が舞い込んでくるかもしれないのですから、フリーライターにとっては行動力や人脈。これらがとても大切です。
 
一方で、近年ではweb上に様々なサービスが登場しています。それらに対してて受け身な姿勢では置いて行かれるのが目に見えています。つまりは自分自身でアクティブにならなければならないのですが、そのために求められているのはただアクティブなだけではなく、情報収集です。下品な言い方をすれば「お金になりそうな事」「自分の名前を売り込めるような事」に対して敏感でいられないような人はフリーとして活動するのは厳しいのではないかなとも思っていますので、noteもかなり早い段階からアカウントを作っていました。
 
実際にどのような記事が売れるのかは、本当に蓋を開けてみなければ分かりません。自分の場合、一本に力を入れるよりも、当初は質より量、量より質ではなく、数は用意したい。でもそれなりの質を伴っていなければお金にならないだろうと思っていました。バランス感覚がなかなか難しかったのですが、一つのジャンルに特化するよりも、いろいろなジャンルに対して記事作成を行いました。

 

例えば、具体的には控えますが自分の住んでいる地域はそれなりの観光都市なのですが、良い面ばかりがクローズアップされているので、本当はどのような地域なのか。住んでいる人でなければ分からないような事を写真と記事で紹介しました。これはいけるんじゃないかなという手応えがありましたが、実際自分がいくつか用意したコンテンツで一番収益が良かったのがこちらでした。これは確か3本目くらいに出したのですが、やはり世界的な観光都市として知られているエリアなだけに、興味を持ってくれた人が多かったのかもしれません。
 
タイトルも少々凝ったものにしました。結局まずどこで目を引くのかと言えばタイトルです。
タイトルを見て面白そうだと思ったらそこでclickして、中身をと考えますからね。更に中身は、やはり課金してもらうのですからお金を払っても良いと思わせるだけのものをとは思っていました。ただ、あまりにも重厚過ぎるとこちらの作業量に対してペイが出来るかどうか分からないなという気持ちもありました。ですが、これが当初の「敗北」の理由だったのかもしれません。
 
300円出してもらうとすると、こっちからすると「300円程度でいいかな」と考えてしまいがちですが、インターネット上のコンテンツで300円は、大金なのです。自分で考えてみても、インターネットは基本的には無料でいろいろと利用出来るのですから、そこで300円支払ってもらうのは、実際の世界で300円払ってもらう以上に大変だなという事に気付きました。だから当初は質と量はそれなりのバランスでと思っていましたが、質もしっかりとしたものでなければお金を払ってもらう事は出来ないなと思うようになりました。特にインターネット上では、調べれば出てくる事に対してまでお金を払おうと思う人はそうそういません。だからコンテンツに関しては掘り下げて、例えばですが「一人から300円」として考えるのではなくて「より多くの人に読んでもらえるように」と考え、他にはないコンテンツをと思うようになりました。
 
特に気を使ったのはそこです。いろいろと検索して、引っ掛かるような事はお金を出そうと思うような人なんていないのですから、なかなか見つからないような角度からアプローチをするようになりました。だから表面上だけしかなぞっていないような、昨今のアフィリエイトやアドセンスの記事とはまったく手法のアプローチが違います。アフィリエイトやアドセンスの場合、対象は検索エンジンです。

 

人に見てもらうための文章ではなく、検索エンジンに対して有用な文章が求められます。検索エンジンが高性能化しているとはいえ、やはりそこは機械です。
どうしてもアルゴリズムのようなものがあると思いますが、人間の芽にはそれがありません。
 
むしろコンテンツ重視です。キーワードなんて意識していたらまず価値なんて見出してくれないでしょうね。その点ではアフィリエイトやアドセンス同様、「お小遣い稼ぎ」で取り組むジャンルとは違うのかなとも思うようになってきました。自分自身が発表したい事がある。創作物であれば、どこにニーズがあるのか分かりませんから、それなりに売れるかもしれませんが、お小遣い目的の安っぽい記事では、きっと1円も稼げないと思います。
 
また、自分はとにかくスタートダッシュには気を使っていました。どのような意味なのかというと、LINEスタンプが一つにのモデルケースです。LINEスタンプは今では既に飽和状態となっていますが、サービス開始当初は今ほどクリエイターも多くはなかったため、早く始めた方が有利と囁かれていました。新しいサービスが始まればどのようなものなのか試しにお金を落としてくれる人がいるだろうなと思っていたからです。結果的に、その作戦は半分くらいは成功しました。当初はまだそこまでライバルが多くはありませんでした。
 
それでいて見ている側は「どのようなものだろう」という事で、「課金をしてみたい状態」でもあったのではと予測出来ます。自分のプランでは、スタートダッシュでnoteの世界でそれなりに幅を広め、以降の展開で「打一人者」的な美味しい立場でと思っていたのですが、やはり人間同じような事を考えるもので、同じように考えていた人が多かったのでしょう。もちろん今ほど大きな注目を集めていた訳ではありませんでしたけど、それでもやはり「新しいサービスでのスタートダッシュ」を目論む人が多かったのも事実です。

 

一方で、自分の立場で言うのもなんですが文章よりもイラストの方が可能性はあるのではないかなとも感じています。文章の場合、インターネット上を調べれば見つけられる事が多いです。これは結構大きいというか、よりマニアックな興味を持っている人の数はそこまで多くはないかなと思います。だから、インターネット上にある、このように言っては失礼ですが「表面的な情報」だけで十分だと感じている人が多いと思います。自分が自信を持って出した「ハイブリッドカーが本当に低燃費なのか」という記事。自分としてはカタログ燃費ではなく、実燃費と距離数、ガソリン代。
 
これらをすべて計算して出した記事は、自分の自信とは裏腹に全然お金になりませんでした。
かけた手間を考えたら赤字です。おそらくですが、車種毎のそんな細かい情報なんて求めている人はそこまでいなかったと思うんです。インターネット上ですぐにでも調べられる「70,000kmから90,000km程度でようやくペイ出来る」くらいの情報で十分だと思っている人が多かったという事なのでしょう。つまり、掘り下げれば良い訳でもないんです。「ニーズがあるのか」を考えた上で掘り下げるのですから、インターネット上ですぐに発表出来るか、あるいは出版会社を通し、印刷しなければならないという手法の違いはあれど、「お金を出してもらえるかどうか」という原理に関しては、書籍そのものとあまり変わらないのかなとも思っています。良い内容であれば売れるという事ではなく、ニーズにマッチしているかどうか。これが問われているのだなと思いますね。
 
その点、イラストは絶対に被りません。可愛いなと思ったらその場でお金を出してくれる所が現れるかもしれません。文章だけでは、「情報に対してのお金」ですから、大まかに分かっているような事に対してはお金を出そうとする人などそうそういないでしょうね。ただイラストは別です。イラストは作者のオリジナリティそのものですから、案外いろいろな需要があるのではないかなと。また、単価も上げられるますし、例えば有名企業の目にでも留まれば、マスコットキャラクターとか、あるいはnoteの場だけではなく、その後のお付き合いの場も見込めるかもしれません。
 
「今後もうちでイラストを書いてもらいたい」とでも言われれば、noteでの収益だけではなく、それが更なるブランディグに繋がるのではないかなと。自分自身にイラストの才能がないので「隣の芝生は青く見える」な原理なのかもしれませんが、イラストだけではなく動画も同様ですが、文章表現にはどうしても限界がありますが、それらは無限の可能性がありますので、イラストレーターやサウンドディレクターなどの方がnoteには大きなチャンスが転がっているのではないかなと思いますね。
 
特に今後は多くの人が利用するようになれば、質が問われるようになっていきます。
そうなると、文章という表現方法では少々厳しくなってくるのではないかなと思っています。自分の場合、先に挙げた企画が当たったのでそれなりに収益が出ました。ですが、これは一般世間でいうところの「一発屋」のようなもので、文章力云々ではなく、企画力が良かったのだろうなと。その点、イラストとかであれば企画云々ではないですからね。ましてやいろいろと需要もあるでしょうから、イラストレーターはとりあえず登録しておいて損はないかなと。一方、先にも言いましたがアフィリエイトやアドセンスの延長線上で稼げるのではないかと思っている人は、残念ながら「稼げないだろうな」と断言しておきます。
 
アクセス数増やせば良いって話じゃないんですし、何よりアクセスしてくれるのは人間であって、検索エンジンじゃないんですから。

 

説得力も大切かなと感じています。作品そのものだけで単発でリリースする訳ではなく、その人が他にどのような記事を書いているのか。多少SNSテイストというか、作者の人となりが分かりますから、それによっても見ている側の説得力が変わってくるのではないかなとも思っています。つまり、noteを使ってブランディングをするのではなく、ブランディグによって得た物を発揮する場所なのかなと。例えばですが、有名芸能人が何かをすればそれだけで大きな売り上げが見込めるでしょうね。宣伝効果も高いですし、何より多くの人の興味を引き付ける事が出来ます。
 
noteを使って有名になるというよりも、有名になってからnoteを使った方が売り上げという点では全然良いんじゃないかなとは思っています。ましてや「noteで一旗上げよう」としている人がとても多いです。
 
素晴らしい経歴・ステータスを持っていても埋もれてしまうのは明白です。ライバルがまだあまりいなかった点。そしてnoteが始まったばかりだったので「noteってどんなのだろう。ちょっと試しに買ってみようかな」と思っていた人がそこそこいた点。自分が稼げたのはこの点にあるんじゃないかなと冷静に思いますが、決して高い知名度を持っている訳ではない自分がこれからもnote出稼ぎ続けるのは、正直難しいかなとも思っています。
 
例えば、フリーライターでもいろいろな所に取材に出かけて、そのこぼれ話を提供出来たり、写真と共に裏話を披露出来たり。そこまで出来れば利益を上げられると思いますけど、逆に言えばそれが出来る人はnoteに頼る必要がないとも言えますよね。自分のブログなり、あるいは自分のメルマガでも出来る訳ですから、既にそれなりに仕事やステータスがある人にとってはnoteは収益源がまた一つ増えたと考えられるでしょうね。今からnoteを使ってライターとしての実績を上げたいと思っているのであれば、web上で簡単に出来るからという軽い気持ちではなくて、本当にすべてを賭けるくらいの気持ちでなければ、お金を稼げないんじゃないかなと実感しています。
 
既にライターとして食べている人が、取材後記とか取材裏話としてnoteを利用してちょっとしたお小遣い稼ぎをと思うくらいがちょうど良いのかもしれないですね。
 
媒体がwebというだけであって、ビジネスモデルに関しては書籍と変わらないというか、価値のあるものにはお金を出してもらえますし、価値がないだろうと思われればお金は出してもらえません。極々単純な事ですけど、新しいサービスという事で夢を見ている人も多いかもしれませんが、「スタートダッシュバブル」は既に崩壊しつつあるかなと自分もこれからは、こぼれ話とかをメインにしようかなと。「noteのために」時間を割くのではなく、余った事をnoteに。このくらいのスタンスがライターにとってはちょうど良いのかもしれません。